・大阪市立堀江小学校 /平成27年度1-3月期 |
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研究課題と成果目標 |
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[研究課題] ICTを活用した思考力・判断力・表現力を育む授業の創造 [成果目標] ○ 総合的な学習の時間における情報活用能力を育む授業モデルの構築ための授業構想
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本期間の取り組み内容/アドバイザーの助言と助言への対応 |
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[取り組み内容] 1. 研究発表等
2. 研究授業等
3. 公開授業・討議会(平成28年1月29日)
アドバイザーの助言とその対応 公開授業 第6学年 3Dソフトを活用
⇒第3学年…タブレットPCを使用して収集した情報を整理し、発表資料として活用。 ⇒第4学年…Skypeで石巻の先生と交流 ⇒第5学年…タブレットPCを使い、コマーシャルを作成 ⇒第6学年…3Dソフト(Shapeasy)、3Dプリンター(XYZ printingダヴィンチ Jr.1.0w)を活用→エンジニアリング教育
→北欧の個別・協働型学習をより追求していく必要性がある。
→学び方・考え方=方法知に関する目標の明確化。 |
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裏話(嬉しかったこと、苦心談、失敗談 など) |
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成果 |
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今後の課題 |
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今後の計画 |
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1年間を振り返って・次年度への思い |
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これまで平成20・21年度の2箇年で大阪市「ユビキタスネットワークスクール事業」のモデル校指定、平成25・26年度の2箇年で大阪市「学校教育ICT活用事業」のモデル校指定をそれぞれ受け、教科を中心に、学校教育におけるICTを活用した協働学習の実践的研究を行ってきた。教科教育におけるICTを活用した授業はそれまでの研究の中で十分に深められ、ICT活用の類型化を可能にした 。しかし、教科以外の領域では十分にチャレンジできていなかった事実がある。 この一年間、総合的な学習の時間と向き合い、その中で堀江の子どもたちの問題解決力、とりわけ思考力、判断力、表現力を高めるにはどのような授業を展開すればよいのか、協働的な学習展開とはどのようにすればよいのか、正面からぶつかってきた。そこで明らかになったのは、子どもが学習の真の主体となり、真正の評価がなされることによって、子どもたちがより生き生きと活動できる総合的な学習の時間が展開できるということである。その中では、ICT機器は子どもたちの手によって、より創造的に活用がなされ、その結果として深まりある知識が獲得されていった。そうした授業が展開された時、子どもたちが必ず言う言葉がある。「先生、もっとこの授業したい。」 子どもたちがもっとしたいと言う総合的な学習の時間をより展開するために、我々がなすべきことは山積している。一番の課題は、子どもたちにしっかりとした内容を獲得させたいと思えば思うほど、教師主導の総合的な学習の時間になってしまうというジレンマである。私たちは、方法知も大切ということはわかっている。したがって、内容と方法をバランスよく配置しようとするのだが、結局その授業構築の手法が教師主体となっているのである。きっと私たちは子どもたちが持つ暗黙知を信頼し、適切な学習問題を設定した上で、子どもたちがICT機器を駆使しながら、問題を主体的に解決する場の設定をもっと行わなければならないのだろう。そして、私たちがなすべきことは、ああしろ、こうしろと指示するのではなく、真正の評価を行って、指導と評価の一体化を具現化することにあるのではないだろうか。 あと一年しかない限られた研究の時間を有意義に使い、そして結果を残すために、しっかりと今後も目の前の子どもと向き合っていきたいと思う。 |
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アドバイザーコメント |
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兵庫教育大学 大学院学校教育研究科 准教授 永田 智子 先生 |
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2016年1月29日に、2015年度3回目の公開授業が行われました。本校では、年3回行われる公開授業で、全学年が公開授業を行っているところが特筆すべき点の一つです。全教師が授業におけるICT活用指導力を持っているということであり、一部教師だけががんばっているのではないということがわかります。またICTの活用の仕方も、やむをえず使っているということはなく、思考力・判断力・表現力を育むための効果的な活用の仕方がなされています。 また、精力的に研究発表を行っていることも特筆すべき点です。発表することで、本校での取り組みを広く知ってもらえることができます。また、研究発表の場で、他校の教師たちと交流することで新たな情報を得ることもできます。それ以上に大切なことは、実践を振り返りまとめることです。日々の忙しさに、実践するだけに終わりがちですが、研究発表しようとすれば、まず自分たちの取組みをきちんと評価せねばなりません。評価活動をきちんと行うことで、冷静に取り組みをみつめることになり、次への発展・改善へとつなげることができるでしょう。 特別研究指定校としての1年目が終わり、折り返し点となりました。次の課題は、本校でも課題であると自覚されているとおり、教師主導の総合的な学習の時間からの脱却です。児童がICTを活用しながら主体的に創造的に共働的に学ぶような学習の場づくりがなされることを期待します。 |
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