実践研究助成(初等中等教育現場の実践的な研究に関する助成制度)実践研究助成(初等中等教育現場の実践的な研究に対する助成制度)

日野市立
平山小学校 研究課題「診断・補充教材による完全習得と
発表・討議で高める数学的な思考力」 リンク

2010年度1-3月期(最新活動報告)

日野市立平山小学校イメージ

新たな学びの環境の中で、
「未来の教室」の実現を目指す

「診断・補充教材による完全習得と発表・討議で高める数学的な思考力」をテーマに、2年間本研究に取り組んできた結果、学習形態も、従来の一斉学習に加えて、個別学習と協働学習をより重視……活動報告を読む

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最終成果報告会(2011年8月) ● 成果報告書PDF

平山小学校の研究課題に関する内容

学校名

日野市立平山小学校

研究テーマ

診断・補充教材による完全習得と発表・討議で高める数学的な思考力

本実践の
セールスポイント

本研究の目的は、ICTの効果的な活用により算数の学力を向上させることである。算数の学力を基礎・基本の確実な習得と数学的な思考力(活用型の学力)の育成という観点から大きく2つに分け、それぞれ次のような方法で目的に迫っていく。


(1)診断・補充型教材を活用した基礎・基本の完全習得
  • 単に反復・繰り返しを行うだけでは力は付かない。どこが達成できているか、どこが達成できないのかを診断し、その結果(評価データ)に基づいて達成できないところを補充して達成できるような個別学習を行う。この方法をどの単元で活用したら効果的であるかを検討し、時間割上に位置付ける。
(2)発表・討議で高める数学的な思考力
  • 思考力や表現力といった、いわゆる活用型の学力は、上記の学習だけでは育成できない。児童が自分の考えを書画カメラやプロジェクター等で映しながら説明したり、討論したりして鍛えていく場が必要となる。このようなICTを効果的に活用した発表・討論の場を積極的に設ける。

現状と課題
(申請理由)

「学力の向上」は、本校の教員、保護者、地域の共通した願いであり、本校の重点教育目標でもある。本校は、これまでも児童の学力の向上を目指して、各教科の授業改善に積極的に取り組んできたが、なかなか成果があがらなかった。そこで、本研究では、1時間1時間の授業で保証する学習の成果を明確にし、「子供に力を付ける」ことに主軸を置いた授業実践を行う。そのための効果的なICT活用に取り組んでいく。

予想される成果

(1)児童に算数の学力(基礎・基本、数学的な思考力)の向上が期待できる。これは、日常の授業での児童の行動変容、形成的評価やCRTなどの結果から検証する。

(2)算数の学力をつけるためのICT活用の方法が明らかになる。
  • 診断・補充型教材による個別学習の効果的な進め方
  • 児童の表現力や思考力を高めるための効果的なICT活用
(3)教師の指導力が高まる
  • ICTを活用して、どのような学習活動を児童・生徒に課すのか、そのためにどのような発問や指示が大切であるかがわかり、日常の授業にも応用できるようになる。
  • 評価能力が高まり、(児童の評価データの見方)、それを授業へ活かせるようになる。
  • 一人一人の子どもに寄り添い、本質的に力を付ける授業づくりを実現できるようになる。
  • 児童相互が学び合い、考えを深める場の設定など、授業展開の工夫ができるようになる。

公開に関する情報

  • 研究の取組は、学校Webサイトで常時発信し、公開

  • 日本教育工学会第26回名古屋大会(9月)実践事例を発表
    (本校石川教諭と市之瀬教諭の4月の研究授業の実践事例)

  • 公開授業研究会 平成23年1月28日(金)

特別研究指定期間

平成21年〜平成22年

都道府県

東京都

研究代表者

五十嵐 俊子(校長)

学校HP

http://www.e-hirayama.hino-tky.ed.jp/

アドバイザー

中川一史 教授(放送大学)

平山小学校 財団活動日記の紹介

2011/03/04 日野市立平山小学校が未来の教室を公開

先日ご紹介した平山小学校・研究発表会の様子に、当日の詳細レポート(公開授業、全体会)を追加しました。動画も合わせて、ぜひご覧ください。

日記へ
2011/02/04 未来の教室を公開
2011/01/13 2年間の研究成果を1月28日に発表します
2010/11/26 特別支援学級で一人一台パソコンを活用
2010/09/13 日野市立平山小学校で研究授業が行われました

平山小学校の取材記事