実践研究助成(初等中等教育現場の実践的な研究に関する助成制度)実践研究助成(初等中等教育現場の実践的な研究に対する助成制度)

福岡県立戸畑高等学校 研究課題「普及型ICT教材300の開発・実践及びデータベース化の推進」 リンク

2013年度1-3月期(最新活動報告)新着

福岡県立戸畑高等学校最新活動報告イメージ

400を超えるデジタル教材を作成登録することができた

2年間で最大300の教材を作成するという目標に対し、400を超えるデジタル教材を作成登録することが……活動報告を読む

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戸畑高校の研究課題に関する内容

学校名

福岡県立戸畑高等学校

研究テーマ

普及型ICT教材300の開発・実践及びデータベース化の推進

本実践の
セールスポイント

 来年度から新学習指導要領が完全実施されることにより、学習内容が大幅に増加し授業時数がタイトになっていく。今後は同じ1時間の授業をいかに効率よく学習が進められるかが重要になってくる。そこで、本校の全ての教員がICTを利用した授業を展開するための教材を開発し、さらには開発した教材を共有するためのデータベース化を推進することを本研究の目的とする。

現状と課題
(申請理由)

 本校は、福岡県の県立の進学校で3学年各6クラス合計18クラスという規模である。過去3年間で県内でもトップクラスに数えられるほど国公立大学への進学率が上昇してきた。ここ数年の教務部や進路部の目標は、「思考力をつけさせるための授業実践」に主軸をおくようになり、特に生徒の習熟度に応じた指導方法の創意工夫や手立て、さらに指導法の共有方法についての論議がなされている。
 これに並行して教員のICT教育への関心も高まり、今年の3月には、プロジェクター、インタラクティブパネル(UPIC-W64M)、ITカート(SK-700PC)を13セット整備し、各学年で常時4クラスはコンピュータを使ったICT教育を実施することが出来る環境を整えた。

平成21年度に約4,000億円規模の予算を投じた「スクール・ニューディール計画」によって、国は、普通教室のICT環境の整備を図った。これにより福岡県の全ての県立高校の教室に情報コンセントが設置されたが、普通教室用のサーバーについては、ようやく最近になって導入され始めた段階である。また、ICT環境は授業のインフラに過ぎず、ソフトの充実と授業者の授業力の向上が伴わなければならない。

予想される成果

  1. 生徒の実態にあった教材が作成できるようになる。

  2. インターネット上のデジタル教材を検索して使用したり、出版社が作成し商品化された教材を利用したりするだけでは、生徒の実態にあった授業展開は難しくICT教育の定着は進まない。いかに簡単に教材が作れ、生徒の理解力向上に役立つかが実感できれば、授業の導入時、演習時、復習時といった様々な段階で活用されるようになると考える。


  3. 作成した教材は、学校の職員全体で活用できるシステムを構築する。

  4. 本研究のテーマに「普及型」というワードをあえて入れているのは、助成金のための研究ではなく本研究をはじめとしてICT教育を根付かせたいと考えているからである。ICT教材は授業に利用するだけと考えられがちであるが、長期に欠席した生徒に短時間で授業内容を個別に指導する場面や定期考査前に成績不振者を集めた補講での復習教材としての活用など様々な場面で、誰でも再利用が出来るように研究を企画する段階からシステム設計をする。


  5. 職員の授業力が向上し、生徒の思考力を高める。

  6.  ICT教材を作成することで教員は今以上に生徒の理解力を高めるための授業展開を追及するようになり、より魅力ある授業が実践されることが期待できる。動画や立体表示などコンピュータの特性を利用した授業が進められることで、生徒の思考力が高められ、学習効果にも影響すると考えられる。

特別研究指定期間

平成24年〜平成25年

都道府県

福岡県

研究代表者

前田 毅(教諭)

学校HP

http://tobata.fku.ed.jp/

アドバイザー

影戸 誠(日本福祉大学)

戸畑高校 財団活動日記の紹介

2013/10/25 戸畑高校の公開授業に、たくさんの人が参観

平成24年度の特別研究指定校である戸畑高校で、 公開授業(10月18日)が行われました。 福岡県内の高校を始め、他府県も含め約140名の人が 参観され、ICTを活用した授業が、14クラスで同時に 行われました。


日記へ
2012/12/27 ICT活用による授業の効率化+α
2012/10/23 戸畑高校(特研校)で、中間報告会実施
2012/07/31 自作のICT教材による授業を展開
2012/04/27 ICT環境の準備が整い、いざ実践